サンボマスターはリア充になったのか?
2010年5月3日
※歌詞を抜粋して引用してありましたが、ジャスラックから削除要請一覧表の送付がありましたので削除しました。色々アレですが、権利者の方が被害だとおっしゃるのならそうなのでしょう。
新しく光れ サンボマスター
世間はゴールデンウイークですが、引きこもって掃除してる鯖です。皆様、いかがお過ごしですか。
お風呂掃除していて、エプロン(浴槽の前についてるプレートみたいなもの)を外して徹底掃除を試みたところ、戻せなくなり、軽く呆然としたりしておりました。
※取説を熟読して15分ばかり格闘した結果、何故かはわかりませんがはまったので一安心。次回掃除をどうするか悩ましいところ。
さて今日の画像は先月発売されたサンボマスターの最新アルバム「きみのためにつよくなりたい」です。今聴き込んでるところですが、どう評価すべきか。
唄とギターの山口隆さんがどストライクで好みなことはさておき、サンボマスターの音楽はとても好きなんですよ。
特に「日本語ロック」なところが。
自分が国文学専攻なこともあり、ネイティヴでもないくせに英語使うのがかっこいいと思うなよ、日本語使いこなせや!と思ってしまうので、「日本語ロック」素晴らしいと思っとります。
山口さんの言葉は本当に熱くてうつくしい。
だけど、今回のアルバム、曲のタイトルがいまいちシビレない。
ちょっとそりゃねえだろう…?みたいなやっつけ感さえ覚える。
今までの
「そのぬくもりに用がある」
「月に咲く花のようになるの」
「君の声は僕の恋 僕の名は君の夜」
「青春のベルなりっぱなし」
なんてのに比べて
「アイ ウォン チュー」
はなしでしょう(泣)
※この曲、すごくいいのに、何故にこんな曲名…
後、全体的にキーが高くてすっきりしててポップな感じがする。
ハイトーンだとどうしても声が細く聞こえるので、もうちょっと下げてガシガシしてほしいなとか、高ぶりというか絞り出すみたいな焦燥感とか、切実さとかギラギラした部分が薄くなっているような印象ですね。
そこが好きなんでちょっと残念。
サンボマスターはテンションが上がったところでボーカル一発録音が基本だそうで、CD音源でもかなりライブ感があるのも好きな点なのですが、今回のはあんまりそれを感じなかったなあ。キレイすぎ、まとまりすぎというか。もっと未完成で不格好でもいいのに。
いや、しかしアルバムのレベルが低いってわけじゃないんだ。
変わったってことなんだろう。
今までと同じモノが聴きたいなら前作を聴いてればいいだけで。
※でもライブ盤出してくれたら買う。
あ、でもジャケットはイラストじゃなくて平間至さんの写真に戻してくれ…これだけは言わせてくれ…山さんに飢えてるんだよォ。
※平間至さん…写真家。ちょっと前に向田邦子脚本のドラマ(タイトル失念。役所広司と石坂浩二と深津絵里が出てたもの)で劇中に出てくる深津絵里のモノクロポートレートを取ってた。ちなみにM城県出身らしい。
後段にもつながりますが、いつまでも同じことをしているわけにいかないのはしかたない。
いつまでも盗んだバイクで走り出して校舎の窓ガラスブチ割る状態でいるのもつらい。
「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」は良い曲だけれど、いつまでも同じことをまた別の曲で歌わなければならない決まりはない。
とツラツラ書いていますが、このアルバム、完全に立ち位置がそれまでの「もてない君」から「リア充(ただしヘタレ)」に変化してるんですよね。
冒頭に引用した「新しく光れ」なんて完全につきあってる彼女に対してのラブコールだしね。弱気でヘタレだけど。
君が特定されて、「皆さん」じゃなくて君のために歌っている。
それまでは、歌詞に「君」とあっても「皆さん」に語りかけていたように感じる。
「月に咲く花のようになるの」だったら
※歌詞を抜粋して引用してありましたが、ジャスラックから削除要請一覧表の送付がありましたので削除しました。色々アレですが、権利者の方が被害だとおっしゃるのならそうなのでしょう。
ですからね。もう完全に一方的だし、直接的に「好きだ」とか「愛してる」とかいう以前の所。つーか、僕らって誰と誰?叫ぶ対象ってどこよ?みたいに。君への思いを世界に向かって叫んでいる。
良い悪いじゃなくて、純粋に変わったんだなあって感じ。
相手に「愛してる」ことを告げるのにためらいがない、受け入れられるものだと思ってる人だ。君のために歌う余裕。
象徴的なのが語尾の「してくれるかい?」だなあ。
以前は「してくれないか?」だった。この距離感の違い、リア充の皆様には大したことじゃないでしょうが、喪には越えられない壁みたいなもんなんだぜ(威張るな)
いや、ファンとしては彼らが新しいステージに旅だったことを祝い、ついていけない己の不甲斐なさにハンカチを噛みしめるだけです。
できれば今後、ド○カムのLOVE3路線に行くことだけは勘弁してほしいです。
※鯖さん…LOVE3の良さが全く理解できない。特に後半のエセワールドミュージックっぽいところはテレビで流れたら即座にチャンネル変えるレベル。
※補足…サンボマスターのメンバーの皆様が最近まで非モテであったとは思いませんが、作品のスタンスの話ですよ、あくまで。
彼らに未来永劫非モテ路線で行けというつもりは毛頭ございません。
ただあまりにも今まで共感しすぎてキュンとしてたものが私をおいて進んでしまうことが寂しかっただけなのさ。
あと、7月のライブのチケットとれますように。
※鯖さん…くじ運底辺なのでローソンに全てをかける所存。
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