* * * * そんなにネタバレはしてないと思うのですが、気にする方は読まずに飛ばしてくださいまし。むしろ毒吐きかもしれんので、Zブリファンの人のほうが飛ばした方がいいかもしれません。* * * * *  
※ちょっと訂正しました。

おそらく来年の年末特番あたりで地上波初登場となるでしょうから、行かなくてもいいやと思っていたのです。そうしたら、知人が安く前売り券を譲ってくださるというので、ならばいっちょ行くか、ということになりました。

ハ●ルの動くに。

ま、結論から言わせていただきますと。

ハ●ル役がK村拓哉じゃなくて石田彰だっ

たら萌え
でした。

鯖さん、K村拓哉声じゃ萌えませんもので。

そんなんじゃ萌えねーな、萌えねーよ。
途中からは脳内変換して見てました。
それにしてもS●APメンバーはアニメアテレコ下手だなあ…。期待してなかったけど。K村拓哉も伝説の棒読みK取慎吾(「Aずきんチャチャ」の狼少年リ●ヤ役)よりはマシ、ってレベルだったし。

だいたい、天然おかっぱ頭タラシナンパ美形ろくでなしの宿六でチャラ男石田彰がやると決まっているのです。(鯖さんの中で)
※石田彰…声優。鯖さんの中では「歌はいいね」「好きってことさ」「僕はきみに逢うために生まれて来たのかもしれない」のトリプルパンチで鮮烈デビュー(@渚カヲル)その他、ゼロス(スレイヤーズ)、申公豹(封神演義)、とおかっぱキャラを歴任、観月(アニプリ)、砂の我亜羅(NARUTO)などの色モノキャラでもお馴染み。←酷い偏見だ。
鯖友A子に言わせると人じゃないか、色モノか、おかっぱ頭をやらせるとしたら、石田の右に出るものはいない…。
個人的な意見としては、「千と●尋の神隠し」のハクも石田彰にやって欲しかった。

主役のソフィーも、おばあちゃんになってからの倍賞●恵子はなかなか良かったが、さすがにあの声で19歳というのはキツかった。無理せずにもう1人声優を使ってよかったのでは。倍●さんは、実年齢からすれば、ずっと若い声でしょうが、それでもせいぜい30代くらいまでが限度か。
ティーンのはちきれそうな瑞々しさを感じる声質ではない人だと思いました。

脚本は、端折りすぎて、原作読んでない人には意味不明だったハリポタ映画のように、練り上げが足りないかも、という印象。
※同行の知人は原作読了済だったので、映画終了後のお茶タイムに彼女からいろいろ補足説明を受けて、ようやく話の展開について納得できた鯖でした。映画だけじゃ分らないよ、あれ。原作読破が前提なのか?でもそれって、映画としてどうなの?

もともと、AM(アフターも●のけ。もの●け姫以後のZブリ映画を指す、鯖さんの造語)については、脚本に一切期待していないので、それについては、まあ、こんなもんか、という感じでした。
むしろ、ここまで破綻せずにそれなりにまとまって良かったなあとさえ。

多分、公開予定日から、上映時間×製作時間を逆算したギリギリまで脚本(もしくは絵コンテ)を書いていたけど、まとまりきらない内に、映像作成に入らないと間に合わない状態になってしまって(アニメ映画はおそろしく時間がかかり、いい演技が出来れば1発OKで予定より早く進むこともある、なんてこともある実写作品のようなことは間違っても無いと思うのです)ある意味、中途半端な絵コンテで原画に入らざるを得なかったのかしらと思いました。
※って、あの脚本で、作りこんで完璧、なんて思ってたら、Zブリの脚本の整合性のレベルってどうよ、と思わざるを得ないです。監督だけが満足してりゃいいってことなのか?説明が足りなさ過ぎ。エピソードを削るのと、自分だけがわかってるのは違うと思うのです。詰め込みすぎて、見ている方が理解できないなって本末転倒だ。

※そんな鯖さんのマイベスト…映画では「天空●城ラピュタ」、総合では「名探●ホームズ」(犬のやつ。)でしょうか。ああっ、たまらん。

映像はさすがに時間とお金をかけまくった、ある意味日本アニメーションの最高峰と言っても良い、迫力の出来でした。
ハウルの家も、ナウシカの王蟲のぎこちなさからすれば、格段の進歩。隔世の観がありました。技術の進歩って素晴らしい。
毎週放映のテレビアニメと比較しては可哀想ではあるのですが、やはり原画の枚数が違うのでしょう、動きは滑らかだし、色指定も細かく、自然。
※今年は「アップルシード」や「イノセンス」と言った、フルCGもしくは背景完全CGというような、デジタル作成が大きな比重を占める作品がいくつかあった。テレビアニメも、海外発注のデジタルペイントが増えた。アニメにおけるCGの割合は(必要に応じて、追求する映像によって、ではなく、時間や経費と言ったコスト面にも引きずられて)年々大きくなっていく。
でも、どうも、デジタルペイントのチカチカした画面になりがちな色合いや、フルCGの馴染みきらない背景と人物、画像のクオリティを追求しすぎるあまりお粗末になりがちな脚本(好例がFF映画だと思う)など、ヲタとしては気になる部分も多い。

そんななかで、やはりZブリのセル画アニメの流れを汲む質感の映像、色指定、背景は落着いて見られ、自分の中に刷り込みのように、このテイストは流れているんだなあと思います。
タイムボカンシリーズとか(笑)

それだけに、脚本の一人よがりぶりが(戦争云々とか、かなり唐突なハ●ルの改心とか)残念。

Zブリにしては、ラヴい路線とも言えますが、ラブコメ好きに言わせれば、全然心情の襞を描く場面はなかったし、「え、それでいいの?」という唐突な展開。何から何まで。
一体何がしたかったのだ、そしてキミ(監督)の中でだけ、いろいろ展開してんじゃないか、こっちは全然わからないよ、という壊れ気味の論理。うーん。脚本的には50点。

後、せっかく美輪明宏を起用しているんだから、もっと持ち味を生かす脚本があったんじゃないですか?と訴えたい…。
むしろ、彼はラスボスクラスで起用して欲しかった…。あんな前半だけの雑魚キャラだなんてもったいないんでは。2〜3役まかせるくらいでいいよ。黒蜥蜴みたいな悪女とおばあちゃんとか、もっともっと。

ま、そんな感じでした。予想通り。割引チケットだったから納得だな、という満足度。1800円払う気にはならないかなあ。年末特番でいいや、と当初通りの評価ですね。

好きな方には、ちょっと不快な感想かもしれませんけど、AMにしてはまあまあ、でした。ハイ。

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鯖

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