ただいま、何故かT−BOLANの「じれったい愛」がエンドレスでかかっております。
結構好きなんです。

コーラスの大黒摩季が!

いや、かなり男前なシャウトで、ヴォーカルの森○嵐士さん(今、どうしているんですか?)よりも聴きようによっては男前なんではないかと。もうコーラスの虜。ヴォーカルよりパワフルなシャウトってのもどうかと思うが、やっぱり声に力がある人って違うよなあ。実は、現在よりもデヴュー直後の方が大黒摩季さんは力があると思っております。最近、音の高さもあるのかもしれないんですが、ちょっと苦しくて無理しているような感じ、開放感のなさ、突き抜け感のなさのようなものを感じています。

それは置いといて。結局、今まで書きそびれていたんですけど、7月にS台であった大黒摩季さんのライヴに行ってきたのですよ。
※今は10月ですよ、鯖さん。

すげえ、すげえよ、超姐御でしたよ、摩季姐!

この脱力系で、自他ともに認めるやる気のない魚類、世界やる気なしランキングではかなり上位を狙える、キングオブやる気なしの鯖がコブシを振り上げて一緒に歌ってまいりました。

会場は、やはり女性ファンの方が多かったですが、思っていたより男性ファンも来ていました。そして、その殿方たちが、皆いかにも「姐御!!!」みたいなノリでコブシを振り上げていたのは鯖の気のせいでしょうか。やはり「姐御」として慕われるタイプなのか。摩季姐本人は、もしかしたら、ものすごく脆くて、どちらかというと、あんなに強そうなことを歌っていても実際は、自分で風にも負けず突き進んで行くよりも、包まれるように守られたいタイプなのかしらと思うのですが。
黙ってぶりっこしておけば、ちやほやされるだろうに、強がってしまうから、強いヤツだというカテゴリーに分類されて損をしているというか、自分からそうしちゃっているというか。

どうも、大黒サウンドというのは、怖いというか不幸系と言いますか、自立しすぎて引き取り手がない、みんな思ってたんだけどいえなかったことを直球で言っちゃった、そんなおなごの核の部分に触れてる部分があると思うんです。強すぎ…なのでしょうか。

鯖の自分応援歌「あぁ」とか、もう痛すぎて聴けない「夏が来る」とか(この続編の「夏が来る…そして」も痛い。数年後の自分としか言いようがなくて痛い。)。そういえば「ネッ〜女・情熱〜」も痛い。

そう、大黒サウンドは、姐御でパワフルで、でも痛くて脆い。ドロドロというか。
言葉が直接的過ぎたり、ちょっと説教臭さというか説明的だったり、明け透け過ぎて品がないような部分も感じるんですが、共感というか、隠してるんだけど実はそうなんだよ、みたいな部分が多くて聴いてしまう。
人生の真実をそのまんま言っちゃった、という点では、摩季姐は、瀬戸内寂聴尼と岡田斗司夫氏に並ぶんでないかと思う。
※瀬戸内晴美時代のエッセイ「愛の倫理」は鯖にかなり影響を与えている。瀬戸内晴美さんとか宇野千代さんといった、いわゆる「恋多き女」の生き様は正直言ってあまり好きではない…はっきりいうとヒトとしてどうよ、モラルに欠けるんでない?と思っているんですが、この作品には、結構「うわ、言っちゃったよ」的な指摘が多くて面白い。

彼女らを評価しがたいと思うのは、単純に私にはその著作の面白さが解らないってのもあるんですが。うーむ。読解力の問題なのか。

※源氏物語の現代語訳は橋本治さんの「窯変源氏」とか田辺聖子さんのが好きです。

※後、彼女らの生き様を認めてしまうと、ますます自分が惨めに感じられるからなのかなあ。

そして、男ウケしないよなあ、自分も含めて、と思うんです。ああいうタイプ。
同じおなごとしては、その強がりさえも脆そうに見えて、こう、グッと来るものがあるんですけど。
※ま、サウンドは置いといて、最近の摩季姐の眉毛は薄すぎて薄幸そうに見えるんで、もうちょっとキリキリと太めに描いた方がいいんでないかと思っております。

「ROCKS」なんかは、聴く度に「うをををを」と叫びながらその気になってしまうんですけれども、「永遠の夢に向って」なんかはかなり影響されているんですけど。

そういうおなごって可愛くないですか?(殿方から見て)…可愛くないんだろうなあ、きっと。

そしてそんな殿方ウケを考えるあたり、自分は負け犬の遠吠え魚類だなと思うわけです。
そして考えているくせに全然ウケてないところが、激痛なわけです。

摩季姐をパワフルでかっこいいと思いつつ、今年は「深津絵里」路線で行こうかと思うあたり、自分も姑息だ。いや、深津絵里が可愛いのは別の話なんですが。
※自分と深津絵里の素材の差、路線を狙ったって、深津絵里になれるわけじゃないんだよということは自分でもわかっているので、あまり突っ込まないでいてあげてください。思うだけならタダなので(笑)

ああ、でも摩季姐は自分でメビウスの輪に飛びこんで行っているようなところがあるような気がして、不幸体質というか(あくまで私が持っているイメージなんですけれども)それが自分に近いようで、よけいに切なくて痛い。

だれか、その循環から引きずり出して、オラ!みたいに抱き締めるヒトが現れないかなと思う。
でもそれは、他人がいないと幸せになれないと、自分が欠けているように言われているようで(誰にだよ…)それもなあ。
マゾヒズムと言いますか、王子様を待っているシンデレラ症候群で、自分でもそれが解っていて、その不幸ぶりに確信犯的に浸っているというか。敢えて抜け出さずにいるというか。
王子様を待っているくせに、いざその王子様が(運良く)来てみたら、拒んでしまう、そしてそんな自分の(いつまでも来ない←当たり前だ、自分で拒んでるんだから…王子様を待ちつづけているという)悲劇のヒロインぶりに酔っているというか。

あっ、この不幸体質ぶりが私の特性かもしれん。幸せになりた〜い、なんていってるくせに、実は不幸にどっぷり浸ろうと自分から突撃しちゃってるの。最初から諦めてるとも言うけれど。

大黒サウンドを聴いていて思うんですが、白馬の王子様は来ない、と現実のシビアさを歌っていて、それでいて、諦めないで王子様を待とう、もしくは自分で突っ込んで行こう、と歌いながら、どこかで目的物が目の前に来たら引いてしまうようなところがないですか?
そして、そんな不幸な自分を、何とかして「でも頑張ってるよ」と肯定しているところがあるような。

予防線を引いているというか。目的物が来なかったときにも、来た時にも。

「予防線」というのは、鯖の引きこもり体質のキーワードかもしれないなあ。

今日は取りとめもなく。

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鯖

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