午後のプチ冒険

2003年5月21日
稲作伝来が、現在の定説よりもかなり遡った時期になされていたのでは、という報道に夢中です。
といいますのも、鯖はマイラヴフジリュー先生の「封神演義」の大ファンだからです。

ねえ、渡来人って、北の遊牧民族系の方だったの?しかも周代?
殷墟から出土しているような、北方系に近いの?

ねえ、それって太公望師叔が渡来人と血がつながってるってこと?
※太公望…周の軍師。又の名を呂尚、呂望、姜子牙など。遊牧民族である羌族の出身らしい。高校の漢文の教科書なんかにも稀に登場。「師叔」は敬称。

※ちなみに…封神演義では、太公望とは、羌族の頭領の息子少年が仙人になったもので、かつ宇宙人だったという恐ろしい設定になっている。

ねえ、それって、鯖も太公望師叔と血がつながっているってこと?
※鯖…鯖の顔はくっきり二重まぶたで、どちらかというと縄文系ではないかと思われるが、鯖父は九州出身でもあるため、ちょっとは渡来系の血も入っているだろうという希望的観測を持っている。

真面目な報道を読みながら、真剣に自分とマンガの主人公の血のつながりについて考察する自分のバカさに乾杯。
でも、殷代、周代に関心があるものとしては、その世界の人に自分も連なっているのかしらと思うと楽しいですね。
そういえば、日本人には、結構、下戸の人がいますけれども、あれも中国大陸で突然変異的に発生したアルコール分解能力の低い人々が渡来人のなかに混ざっていたからだと言われていますよね。

いいの。太公望師叔はザルで、鯖はあまり強くないけど。
それでもちょっとはつながっていると思いたいの。

…アホですいません。

さて、今日は鯖の小さな大冒険のお話を。←言葉に矛盾があります。

鯖事務所から徒歩で10分程度のところに、関連会社の事務所があります。
時々そこから作業のお手伝いの依頼が来ることがあって、そんな時に鯖はテクテクと歩いて行きます。

今回も同じようにお手伝いの依頼がありました。
ですが、いつもと違うことが…。
作業をお手伝いし、さらに作業の終了した書類を大量に鯖事務所に持ちかえらねばならないことになったのです。
※大量…大きな封筒に150部。推定重量9キロ。

そして問題は、鯖が危険なレベルのペーパードライバーだということです。
※危険なレベル…免許を取って早5年ですが、まだ数えられる程度しか乗ったことがなく、親も頼み込まねば隣りに乗ってくれない。最近、脱ペーパーをめざして、自宅周辺を左回りで徘徊中。←右折は怖くてできないらしい。

鯖は「いえ、それくらいだったら持てますんで、歩いて行きます」と訴えました。
しかし、係長は「いくらなんでも、100部以上ももって歩くのは大変だ。私が帰りは営業車で迎えに行こうか?」と仰いました。
いくら鯖が傍若無人でも、上司にそんなことはさせられません。一応免許は持っているし。
たまたま、鯖事務所にある営業車の中で一番運転しやすいと思われる、オートマの軽自動車が空いていたので、命がけ(←たかが徒歩でも10分の距離に大げさ)で自分で運転して行くことになりました。

悲壮な決意で挑んだ鯖でしたが、往路、復路とも思っていたよりスムーズに移動。やはり昼過ぎで道がすいていたからでしょう。歩行者もいなかったし。
かなり安心して鯖事務所に帰社。

しかし、試練はここからでした。

…試練…。それは車庫入れ。
※鯖事務所では自動車はガレージに入れている。

昨日の時間外にこっそり車庫入れを営業車で練習したんですが、やはり、めちゃくちゃにてこずる鯖。
何度も行ったり来りを繰り返し、それでもなかなかガレージの入り口に車体が合わない。

そこに、事務所にきた一般のお客さんと思われるおばちゃんが通りかかりました。
鯖の危なっかしいハンドルさばきに業を煮やしたおばちゃんが近寄ってきて言いました。
※おばちゃんは、でかい3ナンバーの黒塗り車で来ていたと思われる。

おばちゃん「あんた、大丈夫?」

鯖「あ、はい、ゆっくりやりますんで、大丈夫です。」

お「ホントに?」(ちょっと離れたところで見ている。)

― 鯖、再度、車庫入れを試みるが失敗してやり直す。

お「ほら、こっち側(←運転席の反対側)はアタシが見ていてあげるから。オーライ!」

― 鯖、再度、車庫入れを試みるが失敗してやり直す。

お「ホントに大丈夫なの?アタシが代わりに入れてあげようか?」

鯖「(いくらなんでも社外の人に営業車を運転させるわけにいかんだろ…)いえ、私、ゆっくり何とかしますんで、大丈夫です。」

お「だったら、こっちはアタシが見るから、あんたはそっちだけ見てればいいから(といいつつ近寄ってくる)ほら、オーライ!」

― 鯖、再度、車庫入れを試みるが失敗してやり直す。

お「ほら、今ハンドル切って!」
※初心者は、「どちらに」「どのくらい」動かす、のように指示されないとパニックを起します。

― 鯖、再度、車庫入れを試みるが失敗してやり直す。

お「そう、そのまま(さらに近寄る)ホントに大丈夫?」


いえ、好意は大変ありがたいのですが………アナタを轢かない自信がないので…。


なので、近寄らないで頂けるとありがたいのです!と心で叫びながら「いえ、ホントにゆっくりやりますんで、ええ、はい」と何度もおばちゃんに訴え、立ち去って頂くことに成功しました。
やはり、タダでは終わらないですね、車庫入れが一番疲れました…。
※ちなみに、おばちゃんが立ち去ってから2回目で車庫入れ成功。頭で考える傾向がある鯖は「こっちに車体を振りたいから、こっちにハンドルを切って…」とつぶやきながら車庫入れをする。

そんな今日の午後でした。
鯖にしては快挙ともいえる偉業を達成し、心地よい疲労感に身を任せております。←脱ペーパーはかなり遠そうである。

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鯖

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