血と薔薇

2003年3月19日
皆様こんにちは。

ついに愛するフジリュー先生のリトグラフ購入申込を果たした鯖でございます。
先生愛してる!ラヴ!

後は、払込票をもらって入金し、品物の到着を待ちさえすれば、貧相な食生活に甘んじながらもニヤニヤ笑いつつリトグラフを眺める生活が待っているのです。
すばらしい。これこそ絵のある生活の潤いというものでしょう。貧食上等!
ボロは着てても心は錦!昼ご飯をコンビニおにぎりだけで凌いでも、心は豊か!

なーんて笑っていたら、「血と薔薇」復刻版が刊行されるらしいという情報が。
※「血と薔薇」…澁澤龍彦先生監修の伝説の同人誌。三島由紀夫が参加してたりする。って、澁澤先生も同人屋だったんですか!(って、同人の意味が全く違うから。でも、シブサワワールドって、ヲタワールドと紙一重なところがあると思います。図々しいかしら。←かなりな。)

いくらなんですか、「血と薔薇」!
いや、既に買うつもり満々ですが、とりあえず値段はいくらなんですか。
このマッスルテイスト漂う同人誌を買わねばならん。ファンとして買わねばならん。
とにかくいくらなんですか!お小遣いを確保しておかねば。
必要とあらば、貧相どころか昼食自体を否定してでも買いますよ、私。

可処分所得のほとんどをヲタとシブサワに注ぎ込む鯖。若いおなごとしてそれは正しいのか。
いや、それが幸せだからいいのですが。
※相方も似たようなものですが、まだ彼女は、多少は服飾品、エステ等に支出しており、女子力は高いようです。見習わねば。
とりあえず、鯖も昼食後歯を磨いた後に、口紅を塗ることにしてみました。←今まで歯磨きして終わりだったのです。

※ついでに、開封した化粧品って、どれくらいの期間、持つんでしょうか。年単位で大丈夫なのかなあ。ちびちびと使っているのが結構あるのです。

ちょっと前に、関口弘(←漢字がはっきりしないです。)が司会していた本を紹介する番組(ほんパラとかいうやつ)で、江戸川乱歩の創作メモ帳の完全複製版が何十万かで出ていたのがありました。
そんな感じで澁澤先生の創作メモの完全複製版やってくれたら、かなり出しますよ。
加賀のリトグラフどころじゃなく、5年でも10年でもローン組む勢いで買います。
フジリュー先生の複製原画も買います。これも、切り張りとか、青鉛筆の指定、余白の編集部スタンプまで完全複製してくれたら、かなり出しますね。←永井豪先生のみたいなやつ。

鯖が持っている澁澤龍彦特集雑誌でも、ところどころ創作メモの写真が載ってるところがあるんですが、これも虫眼鏡で拡大して読む勢いです。ぐはー。メモにしか残っていない幻の「玉蟲物語」とか。
完成作品を耽読するのも楽しいですが、完成に至る経緯もドキドキさせる…。
他人に見せることを前提としない、自分の思考をまとめるためのメモだけあって、断片的な走り書きも多く、心のうちをこっそり教えてもらっているような気分になるのです。錯覚かもしれないですが。
※だから、漫画家さんのネームとかプロット公開のコーナーって大好き。

※未完成品は本来見せるべきものではないから、前段階のものを見るのって反則なのかもしれないですが、そこはまあ、ファン心理というもので。

澁澤先生は3Bの鉛筆で執筆されていたそうですが、意外と丸っこくて可愛い字をお書きになっているのです。どっかの古書店で直筆原稿がオークションにかけられていたんですが、短いエッセイ一つで30万くらいしてました。知人に宛てての葉書の走り書きも可愛い。
※こういうのを、惚れてしまえばアバタもエクボ、といいます。なんでも長所に見えるんですな。

鯖部屋に本棚をもう一つ導入できるのなら、澁澤龍彦全集&澁澤龍彦翻訳全集買いたいです。
※全部で40冊くらい。一冊7000円くらいなので、30万円あればお釣りが来る計算。一時期真剣に購入を検討していた。現在、「高丘親王航海記」収録の巻のみ所持。

いや、澁澤モノなら、底本にできる全集もほしいが、美麗装丁の単行本も捨てがたい。これがまたバカいみたいに高く、初版や限定モノはまた高く、古本屋で澁澤を探すと危ないヤツだとマークされてしまうことも多いといわれる品々なのですが、欲しいんだな。
やっぱり表紙や口絵が綺麗なのが好きです。「フローラ逍遥」とか。現在、「高丘親王航海記」のみ所持。

などといいながら、置き場所のなさには勝てず、河出文庫でちょこちょこと買い集める、慎ましやかなファンを継続する鯖でありました。気がついたら文庫で結構買ってました。
※そう「高丘親王航海記」は、全集の決定稿版、単行本版、文春文庫初版、と3種類所持しているのでした。後は大学の図書館に潜入して「文学界」に出た初出版をこっそりコピってくれば完璧か。全集に校訂箇所一覧が入っているんですが、それでも全部欲しくなるのがファンというもの。もはやマニアか。
でも、澁澤先生は同じ題材やテーマを何度も繰り返し繰り返し書いたり、版を重ねる時に手を入れたりするので、比べてみるのも楽しいです。
漢字と平仮名のバランスも考えていらっしゃるようで。くうう。たまらんね。

※でも、1番好きなのは翻訳デビュー作の「大跨びらき」(コクトー作。福武文庫)です。大学出てすぐの25歳くらいの時の文章。ちょうど今の鯖くらいの歳の澁澤先生の作品なんですが、文章うますぎです。磨いたつぶつぶを集めたような、キラキラ光る言葉の集合体。

そんな感じです。でも、今読んでるのは「文化人類学を学ぶ人のために」
うーん。あんまり興味を感じないジャンルの学問かもしれない。民俗誌は面白そうですが。

コメント

鯖

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索