さて、ごく一部の皆様(というより自分)、お待たせ致しました。鯖と鯖友の江戸漫遊記第二日目です。12月29日です。

そう、この日こそ、鯖にとってのメインイベントなのでした。
冬コミ第1日目です。

※コミケ…たぶん、厭ってる人ほど実態はよく知らんと思われるイベント。
やってることはフリーマーケットのようなものである。自費出版本(同人誌。漫画やら小説やら様態はいろいろ)や自己製作のグッズ(レターセットからマグカップ、服までいろいろ。)を売っているフリマと思ってもらえればいいでしょうか。
参加者も、素人からセミプロ(というより、プロ作家)まで様々。たまに結構有名な作家が趣味で作った本を売ってたりもする。コミケの売上で暮らしている人もいるらしい。
確かに、見ているほうが恥ずかしいアニメキャラ(美少女、季節問わず水着)紙袋を大量に下げている人なども存在するが、注意すればさほど危険はないです。(参加者鯖さん談)

※冬コミ…数あるコミケの中でも、有明ビックサイトで開催されるお盆前の夏コミと年末の冬コミは規模が別格である。サークル参加(出店者ですな)が1日あたり1万団体、一般参加者(買いに来る人)が1日あたり15万人くらい。
日本には結構ヲタクが存在するんだなと実感する瞬間です。

※第1日目…夏コミは3日間、冬コミは2日間開催されるのですが、皆、様々なジャンルの作品なりグッズを作っているので、似たようなものを作っているサークルは開催日、場所とも集めて配置してあるのです。
ちなみに鯖が今回狙うのは1日目東館6ホールの「NARUTO」のファンブック(ファンが勝手に作ってるパロディ本とかファントークとか。)。そして鯖友は小説好きなので、2日目西館1ホールに重点配置される創作オリジナル小説を狙ってました。

普段は寝汚い鯖も、この日はきちんと目覚ましと同時に起床。毎日こんな風に起きられたら、通勤も余裕であろう。まあ、そうは行かないのが浮世と言うものである。
着替えてホテルで朝食を取り、鯖友と共に出陣。
※ホテルは朝食付であった。2人で和定食を食しつつ、朝からこんないいもの食べてていいんだろうかとつぶやく2人。
鯖は窓から国会議事堂が見えることに気づき、大喜び。田舎ものの本領発揮である。

8時過ぎには東京駅丸の内南口で臨時バスに乗り込み、ビッグサイトへ。
※これだけ大量の人が一度に有明に向うため、コミケの時は都営バスが「東京駅→有明」の臨時バスを増発する。おそらく40〜50本は増発していると思われる。この日だけ、都バスはOBを呼び寄せているという噂もある。たぶん真実だと鯖は思う。

9時過ぎに会場(東館北側駐車場)に着くが、すでに入場待ちの列が駐車場を半分ほど埋めていた。入場整理のスタッフの指示に従い、並ぶ鯖と鯖友。
※冬コミの会場時刻は10時である。入場待ちの列は一列4人×150人くらいで、鯖が到着した時点で20列以上は出来ていた。ちなみに、西館の横でも似たような状況になっている。

有明は海の近くで、駐車場の横もすぐ海であるが、そこに浮かぶケーソン(コンクリートブロックのでかい奴。防波堤を作るのに使ったりする。)及びそれを使うであろう海域の水深について語り合う鯖と鯖友。「水深7.5mかあ。5,000トンクラスの船しか入れないねえ。」
…若いおなごの会話ではない。
※駐車場は吹きっさらしであるが、鯖も鯖友もふだんみちのくで生活しているので、この程度の寒さには余裕で耐えられるが、南国の方はカイロ、防寒着などを十分準備した方が良いでしょう。

そうこうしているうちに、ようやく列が動き出す。先頭が入場し始めたらしい。この時点ですでに10時半をまわっている。鯖と鯖友が会場内に入った時は11時を過ぎていた。
2時間もおとなしく並んでいた自分たちに向って、鯖友がつぶやく。
「うちらさあ、学生の時の集会(←朝礼など)の時とは別人のようだよね…」
人間とは、自らの目的のためにはおとなしくできるもののようだ。
そんな鯖友に向って鯖はつぶやく。
「今、たぶんここには日本のヲタクの主要な部分が終結してるよね。会場ごとN2地雷でぶっ飛ばしたらヲタク一掃できるねえ。…自分も入ってるけど。」
※N2地雷…名作「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する強力地雷。

そうして、鯖と鯖友は普段せこせこと生活して貯めた小金を持って、宝の山へと突っ込んでいくのでした。
※こういうとき、鯖と鯖友は万単位で買い物をします。
ふだん、中古CD屋で500円の買い物をするのさえためらうのに、どうしてこういう時はぼんぼんと札で買い物ができるのか。人生って不思議です。鯖友もそんな感じです。
この日のために働いているんだろうなあ。
まさに、壊れてますな。こう、日常から逃避しているというか、たがが外れているのです。

鯖は今回、いくつかのサークルの本を買わせていただきましたが、豊作でした。

しかも、どこのサークルも売り子さんが美人ぞろいなんだ。すごいよ。

さらに、その美人のお姉さんが、こう、両手で包み込むようにしてお釣りを返してくださるのだ。
美人のお姉さんの手の感触に、心ときめく鯖。
しっとりさらさらの柔らかい感触と、ほのかないいにおい。
「(今後も活動を)頑張ってください」ともぐもぐとつぶやく声もうわずっている。
一応おなごなのに、おなごの手の感触にときめいてどうする、自分よ。間違ってますか?
でも、美人さんなんだもん。幸せだ…。

そんなこんなで、40冊ばかり買い込み(←帰ってきて数えてびっくりした。そんなに買っていた気はなかったのだが。置く場所ないってばよ…。)馬鹿でかい紙袋抱え、この紙袋の底が抜けて、同人誌を路上でぶちまけたら私は死ぬかもしれん、と思いつつ、ふたたび臨時バスに乗り、東京駅へ。
※ちなみに、鯖友は、2日目がメインだと言っていたくせに、1日目でも鯖よりは少なかったがかなり買い込んでいた。

そして、ここから2日目後半へ。そう、コミケネタはここまでですが、2日目はまだ続くのです。
長いな〜それにしても。ここまで読んでくださった方はどれくらいいるのか。

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鯖

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