バーゲンを思い出す。

珍しく考え事をしたので、日記で与太話をする気力がちょっとなさげ。（そういう趣旨の日記だったのか。今、自分でも知りました。いいけどさ。）

というわけで、今日のお題（笑）は、バーゲン。バーゲンの季節ですね。そろそろ夏物クリアランスに繰り出そうと思ってます。

鯖居住地では、駅ビルや、ファッションビルのバーゲンが人気があります。バーゲンの時だけは、何故か朝七時開店になるのでした。
鯖のいた高校は、わりと街に近かったので、気合の入った連中は、前日からバーゲンの列に並び、
（もちろん、前日のうちに狙っている品物の下見及び試着は済ませている。さらには、ビル内の入り口、階段、エスカレーター、ショップの配置も頭に叩き込み、最短距離で走れるルートをはじき出し、それを踏まえて列に並んでいるのである。）
朝、八時半には、ミョーに大きいビニールバックを抱え、息せき切らしてチャリをぶっとばして登校してくるのでした。
※鯖はそこまで気合は入っていなかったので、学校帰りによるくらいでした。
まあ、高校まではそんな感じでした。

大学に入り、ちょっくらバイトでもして、高校のときよりは裁量のきくお金が増えたある夏の日、鯖はやはりバーゲンに繰り出した。確か、大学二年だったので、二十歳くらいか。
ビル内をうろうろしていると、ちょうどベティズブルーの前に通りかかったとき、そこの店員さんがベルを鳴らして叫んだ。」

「ただいまから30分間タイムサービス、店内全品30％オフです！！」

高校までの鯖なら、迷わず飛び込み、カットソーの棚をあさったであろう。（スカートはたいていはけないサイズしか残っていないので、最初からあきらめている。）
しかし、二十歳の鯖は振り返り、制服の女子高生たちが血相を変えて駆け込んでくるのを認めると、そそくさと逃げ出しました。

あのテンションにはついていけん。

年をとったというより、あの、十代の頃の無意味で無根拠で無尽蔵なエネルギーが、もはや自分にはなくなったと感じた瞬間でした。
あのときからもう四年経ちますが、あのときと、今ではさほどエネルギー落ちたとは感じないんだよな。
やはり十代ってすごい時期でした。ちょっとセンチメンタルに終わる。

十代で思い残したこと。
ルーズソックスはいてみたかった。
鯖が中学生のときは、まだ、短いソックスがお洒落とされていた。（靴はいたら見えなくなるくらい短いの。足袋みたいな感じ。）
高校では私服校だったので、まさかGパンにルーズソックス履くわけにもいかず、すれ違う制服女子高生をちょっとうらやましく見ていました。

あの、ルーズソックスって、まだ流行ってますよね?（遅れすぎ。）