セルフマインドコントロールの恐怖、続き。

前回のあらすじ→詳しくは、昨日のを読んでください。
…中学一年の鯖には、憧れの先輩がいたが、もともと小心者であったので、アタックかけるまでもなく、何もせずに親の仕事の都合により転校してしまった。ということです。(短っ!)事実関係としては、ほんとにこれだけです。はい。

一つ、書かなかったことがあったのですが(というか、送信してから、書いたほうが良かったと思った。)鯖は、憧れの先輩(以後某先輩と称す。)の卒業式のとき、もー気分が高揚してしまい、大泣きしたのです。
これが終わったら、もう会えないんだわという悲劇のヒロイン気分で。

よく考えなくても、鯖と某先輩はなんの関係もないので、翌月以降は、会いたくてもそう簡単に会えない(正確には見かけられない)んですが、そのときはそこまで思い至らないのです。
もう、ラヴァーと引き裂かれる悲劇のヒロインまっしぐら。そんなことはけしてないのですが、転校さえなければ、自分の憧れは成就してたはずなのに、的な気分になっておりました。
告白もできんくせに、都合がいいこと甚だしいのですが、まあ、そんなもんです。

で、その時思ってしまったのです、コーフンの中で「私、一生某先輩のこと好き!」

まともに話したこともない殿方にそこまで思えるとは思い込みって素敵。でも、鯖の恋愛レベルは、今でもそのレベルかもしれません。偶像崇拝タイプで、自分で相手のイメージを作り上げて、それに思いを寄せるような形がほとんどです。
恋愛の達人たちに言わせれば、それは恋ではないのかも知れません。

話はそれますが、小学校五年生のときでした。鯖友で、まあ、行ってしまえばマセ気味のおなごがおりました。鯖は、非常に彼女を友として愛しておりました。
顔も可愛らしく、お洒落で、まあ、もててました。ほっとけない感じがするんですよ。多分、男の子の目からもそうだったんでしょうね。小五で守るも守らんもないんですが。
で、その鯖友と鯖は、放課後、校庭わきのブランコで話しておりました。
鯖友は、そのころ同じクラスのとある殿方に思いを寄せており、彼も鯖友をにくからず思っていたようです。(ちなみに、鯖は一つ年上の(またかい)野球部の殿方に熱を上げていました。進歩がない。)
そして、鯖友は夕日に照らされながらつぶやきました。

「鯖はわかんないかもしれないけど…両思いもつらいんだよ」

小五の会話かよ。昼メロのようだ。でも事実です。
そして。
すいません、未だに分かりません。この時の鯖友は十一歳とは思えない姐御振りです。今でも、この時の鯖友の言葉に対する自分なりの答えを、鯖は模索しているのです。

話しそれすぎ。で、戻ります。
その思い込みラヴの中でも、この某先輩へのラヴは強力でした。もう、すごいったら。発電かなんかに利用したくらいに。無根拠で無意味で無尽蔵でした。(当時)

そう、わけのわからん誓いを、その場の勢いで立てたのでした。鯖の中では激情というべき感情は一過性のものですが、理性が統治する記憶の部分にも、自分は某先輩のことを好きでいるべきだということが、既成事実というか、前提条件として、あの時刻み込まれたようでした。感情とは切り離されたものとして。

あ、あと、卒業式後のプレゼントタイムに、とスポーツタオル(POSH BOYの小さめのやつ。某先輩はサッカー部でした。)を準備してました。これは、後々思い出したように登場します。

ここから、本格的な鯖的セルフマインドコントロールが発動します。
疲れてきたのでまた今度。

コメント

鯖

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索